2017-04

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遠い過去 

神殿には、建物のそばにいくつか水の溜まり場があって(確かw)
泉や池と呼ぶには小さいその水場に座って本を読むのが好きだった。

底は魔法がかかっているかのように青白く光り
覗き込めば眩しいけれど、そっと包み込んでくれるような暖かな灯りが
水場の周りを優しく照らしていた。

水場の淵に綺麗に並べられた石の上に座って本を読んでいると
蛍のような黄色く小さな光の珠が浮いては消えて
その光もまた、目で追う文字を照らしてくれてたような気がする。

シエルには友達と呼べる子がいなかったのだけど
本を読んでいるとたまに隣に座ってくる男の子がいた。

「今日は何を読んでるの?」

「神官に関して。」

「ふーん・・・ ねぇ、皆と遊ぶんだけど、来る?」

「・・・・・いや、いい。」


そんな会話しかしなかったかな。


家族を失って、それを自分の目で見てしまったので
「依存する」「手にする」ということに恐怖心があって・・・

ということに、最近気づいたんだ(白目。


本当は、友達の誘いに「うん!」と答えて
本なんて放り投げて
友達と一緒に遊べたら良かったのに

それができずにいたのは、

友達ができて、心を許して、寂しさや辛さが喜びや幸せに変わった時
またそれが一瞬にして消えてしまったら。


また自分は独りになるんだろうか
全てを失い、次はどこに行くんだろうか
独りになるかもしれないなら、独りでいたほうがいい。

という思考回路になったようで。

神事の時は、確か一人で建物の二階くらいの高さから人や舞台を見下ろしてた気がする。

こんなにたくさんの人がいるのに
いつもルカは自分に優しくしてくれるのに

やっぱり、独りなんだなぁ

そう思ってしまったのは何故だろう。


また失うのが怖い
頼りたくない
依存したくない
手にしたくない


そう思うのとは逆に、本当は
シエルはルカに頼り切っていて
自分の実の兄のように慕っていて

しらないうちに、シエルの中でルカというのは
なくてはならない存在になっていたんだなぁ。



【陽の雫 87】 時移りの神事 1

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【陽の雫 87】 時移りの神事 1

夕焼けの色を帯びてきた太陽が、遠く西の山に身を寄せようとしている。 神殿の中庭と回廊には巫女や神官たちが揃い、手に手に鈴を鳴らしながら聖歌を歌っていた。 水に広がる波

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